こどもたちに遊びを提供 あそぶんそだつん

設立趣旨書

 子どもの風景が変わって久しい今日。街のあちこちで遊び合っていたはずの子どもたちの姿はなく、自然は子どもたちから遠ざけられ、口うるさく見守るはずの大人たちも口を閉ざしています。 その結果、「育ち合う」時間が極端に減り、「健康な心と身体」「知的好奇心」「社会性」「豊かな情操」など、「健全な大人」になるために子ども時代に身につける機会が減ってしまいました。
 児童館は、子どもの環境を補う児童福祉施設として、「児童に健全な遊びを与えて、その健康を増進し、又は情操をゆたかにすること」を目的に、昭和22年、児童福祉法に位置づけられ、 今日の子どもを取り巻く環境を考えるとき、その存在意義は、ますます輝きを増してきています。日常の豊かな遊びには、子どもが必ずすべき宿題が詰まっているのですが、近年、 この宿題ができないまま、大人になる人が増えています。そのため、児童館は、豊かな遊びを指導するとともに、子育て中の親を支援する拠点として、心を開放できる第3の居場所としての役割も期待されています。
 全国に約4700館ある児童館は、その多くが公的機関により設立・運営されてきており、近年までに量的整備はかなり進みました。しかし最近では、自治体の財政難が恒常化していることや、 指定管理者制度の導入などによる児童館の運営体制の変化などもあり、児童館運営経費が大きく削減されています。運営経費の大半が人件費であることから、コストダウンの対象は人件費へと向かい、 児童館職員は、安定的雇用形態で勤務できず、給与・福利厚生などの待遇に恵まれない状況に陥っています。複雑多様化する、子育ての課題に対して、専門的見地から対応できるスタッフが館にいないという状況は、 冒頭に述べた使命を果せないということになるでしょう。そして、その運営母体が方向性を明確に打ち出していない場合も見られ、児童館運営の質の低下に対する懸念や児童館活動の将来に対する不安が広がっています。
 私たちは、この事態を憂慮し、児童館運営に携わってきた人たちの力を結集し、児童館活動の再生・再活性化とともに、地域における子育て支援機能の増進や、すべての子どもたちの健全育成に寄与することを目的として「特定非営利活動法人あそぶんそだつん」を設立いたします。
 「特定非営利活動法人あそぶんそだつん」は、児童館の運営を事業の中心として、子どもの健全育成を、「遊び」の側面から具体化し、遊び体験活動を通して親や地域へ「子ども時代の豊かな遊び」の大切さを発信していきます。また、専門職としての児童館職員の養成を行い、 他施設と連携しながら子どもに向き合うために、子どもの遊びを通じた子育ての支援センターとしての機能を充実させていきます。
 皆様のご理解と幅広いご支援をお願いいたします。

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